「どれぐらいの日本人がカミーノを歩いてるんだろう?」
「日本人の自分がカミーノを歩いても大丈夫?」
欧州や南北アメリカ、お隣の国韓国ではカミーノブームと言えるほどに巡礼者が多い印象ですが、皆さんの身の回りで「サンティアゴ巡礼」という言葉を知っている人はそう多くないと思います。
では実際、どれぐらいの日本人がカミーノを歩いているのでしょうか?
スペインを始めヨーロッパ各国、はたまた南北アメリカや韓国などのキリスト教国の人々の中に入り、クリスチャンではない日本人の僕が歩いて感じたこととは?
今回は【日本人とサンティアゴ巡礼】について書いてみたいと思います。
サンティアゴ巡礼を歩く日本人
どれぐらいの日本人がサンティアゴ巡礼を歩いているのか?
カミーノを歩く日本人って年間どれぐらいいるのでしょうか?
直近でいえば、2022年は一年間で43万8千人以上がカミーノを歩いたらしいのですが、その内日本人の人数は473人だったいうデータがあります。(データはこちら)
2019年の5月〜6月、フランス人の道で僕が出会った日本人は、48日間で10人でした。
その内の一人の方から聞いた話では、他に2人日本人が歩いているとのことだったので、少なくとも僕の前後には合計12人の日本人が歩いていたことになります。
見かけた日本人とは漏れなくお話をさせていただきました。皆さんキラキラした良い目をしていたのを覚えています。
僕がお会いしたのは日本人は60歳以上の方が大半でした。お会いした日本人巡礼の最高齢は70歳の方で、その方から伺った話では80代の日本人の方も巡礼中だと聞いて驚きました。ちなみにその70歳の方は30代の僕よりも健脚でした。(詳しくはこちらの記事をどうぞ。)
巡礼路で日本人に会って思ったこと
サンティアゴ巡礼の道の上で日本人に会えることは僕にとっては喜びでした。慣れない英語とスペイン語から解放されて日本語で色々なことを喋りまくりました。
「母国語で話せるってこんなに楽しいことなんだ!」と再認識させられました。
何人かの方とは少しだけ一緒に歩かせていただきました。日本人の皆さんが何に導かれてカミーノを歩き始めたのか、歩き始めてどんな出会いをしてきたのか、様々なお話が聞けて貴重な体験でした。
日本人の僕がスペインを巡礼した感想
キリスト教でもスペイン人でもない日本人の僕がカミーノを歩いた感想は、一度巡礼としてカミーノを歩き始めたら「国籍も宗教も関係ない」というものでした。
オスピタレオ、オスピタレアそれに巡礼仲間から「日本人だから…」みたいな変な扱いを受けたことは一度もありません。
逆に日本に対して敬意や興味を持ってくれている人はたくさんいて、「日本と日本人好き!」という人は結構いました。
正直に言うと、地元のスペイン人からからかわれたり、アジア人に対しての差別的な言葉をかけられたことはあります。ですが、それを慰めてくれたのも巡礼仲間のスペイン人でした。(詳しくはこちらの記事をどうぞ)
特に近しい巡礼同士は、全てを超えて仲間意識で繋がっています。巡礼達の中にいる時はいつも安心できました。
日本人と出会うこと、日本人として歩くことはどちらも素晴らしい体験でした。
出会ってくれた方々に感謝です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント