初めてのサンティアゴ巡礼に【フランス人の道】がおすすめな【5つの理由】

「初めての巡礼で、道に迷わないか心配…」
「宿を毎日確保できるか不安…」
「初心者におすすめの巡礼ルートが知りたい」

このような不安を抱えている方いませんか？

初めてのカミーノ、僕も実際にカミーノを歩くまで色々と不安を感じていました。

結論からいうと、初めてのカミーノには「フランス人の道」がおすすめです。

　初めてのサンティアゴ巡礼は未知なことばかり。言葉や食べ物、泊まる場所、歩くルート。僕も実際にスペインに行くまでは希望と不安の入り混じった気持ちでいたのを覚えています。

　数あるルートの中でもフランス人の道は初心者に最適です。僕はフランス人の道以外は歩いたことがありません。ですが、他の巡礼からの話を聞いたりや本、ネットで調べてみてもやはりそう感じます。

　サンティアゴ巡礼にはいくつものルートがあり、それぞれの魅力があります。今回は、その中でもなぜフランス人の道が初心者におすすめなのか、2019年5〜6月に実際にフランス人の道を巡礼した僕が、その理由について解説します。

　この記事を読むことでサンティアゴ巡礼に対するハードルが低くなります。

初めてのサンティアゴ巡礼に【フランス人の道】がおすすめな【5つの理由】

　僕は数年前にフランス人の道を歩きました。その中で感じたフランス人の道の魅力と、そのルートがなぜ初心者におすすめなのかついてお伝えしたいと思います。

フランス人の道について

　フランス人の道は、フランスとスペインの国境の町サン＝ジャン＝ピエ＝ド＝ポーを出発点として、ピレネー山脈を越えてスペインに入るルートです。

　サン＝ジャン＝ピエ＝ド＝ポーに至るまでにもフランス国内から4本の巡礼ルートが伸びていて、それぞれパリ、ル・ピュイ、ヴェズレー、アルルを出発点にしています。

　サン＝ジャン＝ピエ＝ド＝ポーからサンティアゴまでの全長は約800kmです。近年最も人気のあるルートになっていて、データによると2022年にサンティアゴ巡礼をした438,683人のうち227,046人がフランス人の道を歩きました。割合でいうと、全体の65.1%にもなります。

　ちなみに、2022年には473人の日本人がカミーノ歩いたというデータもあります。

初めてのサンティアゴ巡礼に【フランス人の道】がおすすめな【5つの理由】

ここからは初めてのサンティアゴ巡礼に”なぜ”フランス人の道を勧めるのかついて書いていきます。

① ルート全体が整備されている

　巡礼ルートの中で一番人気なだけあって、歩きやすいように整備されてます。アルベルゲの数は多く、バルに行けばペレグリーノメニューがあるところも多いのでスペイン料理をお手頃価格で楽しめます。

　ツーリストオフィスに行けば巡礼に関する情報も得られます。僕自身、フランス人の道を歩いていた時は巡礼者に対する手厚いサポートを感じました。

② 歩きやすい

　巡礼路には正しい道を教えてくれる黄色い矢印が、木や地面、壁や石などに描かれています。黄色い矢印に従えば迷うことはありません。ただし、歩きながら考え事に夢中になっていると見落としやすいので注意が必要です。

　黄色い矢印に加えて、巡礼路にはモホンと呼ばれる石柱が建っており、サンティアゴまでの距離と道を案内してくれます。モホンは正しい順路を教えてくれる他に、目的地への距離感の把握、時間配分を考える際にも役に立ちます。

　以上述べたようにフランス人の道に標識が多く、道に迷いにくい配慮がされています。　

　更に言うなれば、カミーノを歩く巡礼の65％以上がフランス人の道を歩きます。前後には誰かしら巡礼が歩いていると思うので、巡礼たちの動きも確認しておくと迷いづらいと思います。

ピレネー越え、オカの山越え、オ・セブレイロ峠など、フランス人の道にはいくつか難所もありますが、それを除けば道はとても歩きやすいと思います。

　村や町も巡礼路には点在しているので、食料調達や宿泊に関しても心配することはあまりありませんでした。

③ 出会いが多い

　フランス人の道には世界中から多くの巡礼がやってきます。なので必然的に出会いが増えます。僕も実際に友達がたくさんできましたし、数年経った今でも連絡を取り合っています。
　人種も国籍も言葉も違う人達と友達になって寝食を共にする。これ以上に面白いことはない、僕はそう思います。

④見どころが豊富

　フランス人の道の途中には様々な村や町があり、時に大都会の中を突っ切ることもあります。
　そこにはブルゴスやレオンなどの大都市があり、ガウディ建築、大聖堂があり、数多くのバルなどもあります。巡礼をしつつしっかり観光を楽しめるのも大きな魅力の１つかと思います。

⑤スペインの自然を感じられる

　フランス人の道はスペインの4州をまたがって西へ西へと伸びています。

・ナバーラ州
・ラ・リオッハ州
・カスティージャ・イ・レオン州
・ガリシア州

　歩くにつれて移り変わる北スペインの景色や気候を感じることは、巡礼の旅の大きな魅力だと思います。灼熱の日差し、涼しい木陰、広大なメセタの大地に、ガリシアのそぼ降る雨。

　今思い返してみて、それらの体験がいかにかけがえのないものだったのかを感じています。

まとめ

　初めてのカミーノには「フランス人の道」がおすすめです。理由としては、

というものがあります。

僕は自分で歩いた巡礼で①〜⑤まで全てを体験しました。本当に素敵な時間だった思います。

　１つ注意としては、オンシーズンのカミーノは巡礼者の数が激増するので宿の確保が難しくなる場合があります。（特にサリア以降）早めに村に到着してベッドを確保するか、今日の目的地の私営アルベルゲを予約することをおすすめします。

もしもあなたがルート選びに迷われているなら、まずはフランス人の道がおすすめです。

日程を決める際はこちらの記事も参考にしてみてください。

最後まで読んでいただきありがとうございました。