今朝はいつも利用する学校近くのLUAS駅より数駅手前で降りて、普段より長い距離を歩いて学校へ行ってみることにした。より新鮮な気持ちで1日を始められるのではないかと思ってのことだ。逆に言えば最近は新鮮さを失いつつあるのかもしれない。
初めて歩くルートだったので最初は少し不安だったが、道は分かりやすく迷うことなかった。学校の近くまで来ると、中国人学生のデービットと会った。彼とはイースターダンスパーティで知り合った。とても真面目な生徒だ。話を聞けば、彼は毎朝1時間かけてホームステイ先から歩いて登校しているらしい。倹約のためらしいが、なかなか真似できそうにない。

教室に着くとタタが来ていた。二人で少し世間話をした。彼女はいつも穏やかで、皆に優しくクラスのムードメイカーだ。9時頃には他のクラスメイト達も続々とやって来て、昨日に引き続き「現在完了形」について学んだ。
昨夜のパブでの暴飲暴食と睡眠不足のせいで、頭が全く働かなかった。先生が何を言っているのか全然理解できないし、今何をすべきなのかがパッと思い浮かばない。ましてや、現在完了形をマスターできるわけがなかった。一方で隣の席のフランソワは、次から次に正しい答えをバンバン出していた。
たとえ同じ時間、同じ空間にいて、同じ課題に取り組んでいたとしても、僕らがやっていることは全く異なるような気がした。頭の回転が異なる二人は持っている時間も違うのだと感じた。それは僕にとって衝撃的だった。
このままではダメだと思い、休憩時間になるとコーヒー片手にセント・ステファンズ・グリーンを歩き回った。カフェインで頭にスイッチを入れつつ、血流を良くして身体のスイッチも入れることが狙いだ。何より公園に満ちた新鮮な空気は気持ちをリフレッシュさせてくれた。

休憩時間が終わり授業が再開すると、僕は背筋をピンと伸ばして、先生の言うことをきちんと理解して、今何が求められているのか、何をしなければならないのかを意識して勉強した。セント・ステファンズ・グリーンでの”コーヒーグリーンエクササイズ”の効果は大きかった。一限目よりははるかに集中できた。僕はこれを毎日やったほうが良さそうだ。先日も感じたが、勉強するにはまず運動なのかもしれない。
コメント