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アイルランド留学17 「行動と壁」

ヴィア・フランチジェナ

 昨日も雨だったが、今日はそれに輪をかけて暗い天気だった。だが気持ちだけは朝から前向きで、今日もアイルランドで英語を学べることが嬉しかった。

 今日一日中頭の中にあったのは、行動することの難しさについてだ。最近の「行動できていない自分」に対するもどかしさがあったからだろう。

 朝学校の教室でクラスメイトに挨拶するときも、「おはよう!」から先が続かない。「最近どう?」と喉まで出かかっても言えない。授業では自分の意見を飲み込んでしまうことがよくあった(必ず消化不良でストレスになる)。道で見かけるホームレスの人にお金を渡したくても、勇気が出なくて通り過ぎてしまう。目に見えない壁が、ことあるごとに僕に立ちはだかった。

 だがその壁は、自分で自分を守るために拵えた壁なのだ。「相手にどう思われるだろう?」とか「現状のままの方が快適だ」とか、そう言った考えが僕を同じ場所に踏みとどまらせていた。

 性格を180度変えることが良いことだとは思わないが、自分の箱の中に居続けるしかないなら、日本に残っていたって良かったし、世界中どこに行っても僕は何も変わらないだろう。 「そこから出なければならない」そう頭でわかっていてもできない。その一歩が出ないことがすごくもどかしかった。

 結果を天秤で測るのはやめて、「えいや!」と飛び込むしかない。動かなければ動かないほど、動けなくなる。「明日目に見える形で動こう」そう心に決めた。

 一日中モヤモヤしていたが、最後はホストファミリーとの夕食が楽しくて幸せな気分で休めた。

この人達は、銅像のように動かないパフォーマンスをしています(たまにサービスで動いてくれます)。

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