昨日は日記が書けなかった。時間がなかったわけではなく、書けないほどに疲れていたわけでもない。ただ、「ダブリンを去らなければならない」と考えれば考えるほど悲しくなって、全く筆が進まなかった。夜眠りにつく時もなかなか寝付けず、ひたすら寝返りを打っていた。
6年勤めた職場を辞めるときは1mmも悲しいと思わなかったが、1ヶ月通った学校を去るときはなんでこんなに辛いのだろう。それだけ濃く思い出の詰まった日々だったのだろう。今は感謝しかない。
午前中はいつも通り授業を受けて、昼からはフランソワと会った。彼は家を引っ越して、今はインド人達とルームシェアをして暮らしているらしい。僕ら街中をしばし散歩して、パブで一杯飲んだ。それが僕らの別れの酒となった。
彼は最初から最後まで優しい青年だった。フランソワと最後に握手をして別れた。彼がダブリンで良い仕事を見つけられますように。
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