今朝はいつになく冷え込んでいた。シャワーを浴びて着替えるとキッチンへ。コーヒーを淹れ、食パン2枚にマーガリンを塗り、ホストファミリーの娘さんが作ったとびきり美味しいチョコブラウニーを皿に盛ると、ゆっくり朝食を食べた。
ゆっくり朝食を食べることは贅沢なことだと思う。心を落ち着かせてくれるし、1日の活力を与えてくれる。
今日でアレッサンドロ、ファティマ、フランソワとはお別れだった。彼らは今日で学校を卒業する。
アレッサンドロは粋な男だった。クラスでは誰よりも自分の意見をしっかり述べる。それができるのは日頃から自分で考えて行動しているからだろう。彼は皆に愛されていた。
ファティマには感謝しかない。色々お世話を焼いてもらったし、たくさん一緒に遊んでくれた。彼女はまたダブリンへ英語を学びに戻ってきたいと言っていた。
授業を受ける時はいつもフランソワの隣に座っていたので、彼がいなくなると僕はどこに座れば良いのだろう。フランソワはダブリンに残り仕事を探すらしいので、プライベートでは彼とまだまだ一緒に遊べそうだ。
3人が卒業すると同時に、他のクラスメイト3人が進級した。僕は置いてけぼりになったと感じショックを受けた。だが後から学校のオフィスに呼ばれ、自分も進級することを伝えられた。ひとまず胸をなでおろす。
加えて、今日ベンが家を出た。引き続き学校には通いながら、友達とルームシェアを始めるらしい。今日は別ればかりの1日だ。だが、きっと新しい出会いもあるに違いない。

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