アイルランド留学14 「ジョギングとアイルランドの就職事情」

ヴィア・フランチジェナ

 イースター休暇も今日が最終日。何かしたような何もしなかったような4日間だった。昨日パブでフランソワと地元のおじさんと飲みすぎたせいで若干二日酔いだった。

 起きて勉強を始めたが、二日酔いのせいで全然捗らない。僕がアイルランドで英語を学べる期間は限られている。1日1日が勝負だ。そう自分を鼓舞しながら机にかじりついて勉強した。

「時間がもっと欲しい。」そういう気持ちになったのいつ以来だろう。

 今日もフランソワと遊ぶ予定だったが、街へ向かっている途中で彼から「ごめん。今日は行けなくなった!」という連絡が来た。なので予定を変更して一人で街をぶらぶらすることにした。

 まずはセント・ステファンズ・グリーンを散歩した。やはりここはダブリンで一番落ち着く場所だ。木々と花と動物達はいつも僕を癒してくれる。

セント・ステファンズ・グリーン。皆それぞれのやり方で寛いでいる。

 散歩していたらお腹も空いてきたので、昼ご飯を食べることにした。セント・ステファンズ・グリーンを出てグラフトンストリートに出る。その辺りでご飯が食べれるお店を探したが、休日とあってどこも人で(ビール片手の)一杯だった。

 歩き回るうちに段々人混みに疲れてきた。なのでお店で食べるの諦めて、ドーナツとコーヒーを買うと、再びセント・ステファンズグリーンに戻り、ベンチに座って食べた。やはり落ち着ける場所で人を気にすることなく食べれるのが一番だ。食後は少し買い物をして家へ帰った。

こんなに種類があると、どれを買っていいかわからなくなる。

 家に帰ると、なんだか身体を動かしたくなってきたのでジョギングにでも行くことにした。思えば当分運動らしい運動をしていない。

 家から3〜4km離れたところに広い公園があったので、そこを目指して走ることにした。スリーロックを登ったときの筋肉痛がまだ残っていたが、走り出したら気にならなくなった。今日は天気も良くて、走っていてとても気持ちが良かった。

 到着した公園は予想以上に広かった。中には芝生のグラウンドもあって、二人の体格の良いラガーマンがボールを蹴ったり走り込みをしていた。僕もグラウンドの周りを2周走ると、芝生の上でストレッチをした。

 芝生に寝っ転がって空を見上げると、今自分がアイルランドにいることが不思議に思えてきた。と同時に「空はどこに行っても空なんだな」と改めて思った。生きている限り、どこで何をしていようが、いつも空はそこにある。環境は変われど、空は変わらない。当たり前かもしれないが、そのことに気づいた。

 ジョギングから戻り、家で勉強をすることにした。そこで驚いたのが、勉強の捗り方だ。今日の午前中とは雲泥の差だった。「勉強したければ走った方が良い」これは僕にとって大きな発見だった。

 夜はホストマザーのキアラと一緒に夕食を食べた。彼女が夕食の席で教えてくれた、アイルランドの就職事情はちょっと驚きだった。アイルランドの若者達は4年制の大学を出ても良い職を見つけられず、コーヒーショップなどで働くケースが多いらしい。まだ日本の方が就職状況は良いのかもしれない。

 僕のクラスメイト達もそれぞれダブリンでバイト先を見つけて生活費を稼いでいた。が、ダブリンで仕事を探すのはとても大変だと言っていた。語学留学でダブリンに滞在する分にはとても良い環境だが、ここで暮らすのはちょっと大変そうだ。物価が高い上に、仕事はなかなか見つからない。そう考えると、日本はまだ暮らしやすいのかもしれない。

アイルランドの田舎はどうなのだろう?今度アイルランドを訪れるときは、田舎を巡るのも楽しそうだ。

セント・ステファンズ・グリーンの遊歩道。

コメント

タイトルとURLをコピーしました