サンティアゴ巡礼は【素敵な出会い】に溢れている?

巡礼の準備

「海外の人達に囲まれて過ごすのが不安…友達できるかな?」
「カミーノを歩くとどんな出会いがあるの?」

これからサンティアゴ巡礼を歩こうとしている方は、今不安と期待の入り混じった気持ちでいるのではないでしょうか?

僕もまさに同じ気持ちでいました。

「他の巡礼とコミュニケーションはきちんと取れるのだろうか?」
「アルベルゲのドミトリールームでは緊張して眠れないかも…」

この記事ではそんな不安を抱えている方に向けて【サンティアゴ巡礼と出会い】について書いていきたいと思います。

サンティアゴ巡礼は【素敵な出会い】に溢れている?

初日で友達ができたので不安は吹き飛びました

巡礼を始める前は、

「これから毎日見ず知らずの外国人達と二段ベッドで眠ることになるのか…本当に大丈夫かな?」

そんなふうに考えて怖気づく自分がいました。日本にいる時でさえドミトリーの宿には泊まったことはありませんでした。

ですが、初日のサンジャンのアルベルゲで受付待ちをしていると、そこでイタリア人とドイツ人と仲良くなりました。(詳しくはこちらの記事をどうぞ)

二人ともとにかくフレンドリーでした。
彼らとベッドも隣同士になりましたし、晩御飯も一緒に食べました。

そこで不安な気持ちは吹っ切れました。

「すぐに友達ができたのは、たまたまタイミングがよかったからじゃないの?」と思われるかもしれませんが、考えてみてください。

巡礼生活では良い意味でも悪い意味でも、1ヶ月以上毎日24時間他の巡礼達に囲まれて過ごすことになります。

そうです。出会いがないことがないんです。(たまに一人になりたいときは困りますが…)

アルベルゲは特に出会いの宝庫です。トイレ、シャワー室、キッチン、ダイニング、洗濯場は共用ですし、宿泊者全員で一緒に食べる夕食もあります。夕食で隣同士になった人とは色々と深い話もできたりします。

その後は毎日が新たな出会いの連続だったので、新たな人との出会いや友達が増えることがいつしか当たり前になっていきました。

こちらが出会いを受け入れるならば、遅かれ早かれ友達はできると思います。

僕が出会った人達【国籍と人数】

巡礼中に一緒に歩いたり、ご飯を食べたりと仲良くなった人達に限って記録をつけていたのでご紹介します。地域別に整理して出会った人数が多い国順に並べてみました。

【ヨーロッパ地域 13カ国 49人

国籍人数
フランス14人
イタリア9人
スペイン9人
ドイツ5人
ハンガリー2人
アイルランド2人
スロバキア2人
スェーデン1人
ポルトガル1人
オランダ1人
スロベニア1人
ルーマニア1人
チェコ1人
合計49人

【アジア地域 5カ国 26人

国籍人数
日本10人
台湾7人
韓国6人
香港2人
フィリピン1人
合計26人

【北米 2カ国 8人

国籍人数
アメリカ7人
カナダ1人
合計8人

【南米 6カ国 8人

国籍人数
アルゼンチン人2人
ブラジル2人
コロンビア1人
チリ1人
ベネズエラ1人
メキシコ1人
合計8人

【オセアニア 1カ国 2人

国籍人数
オーストラリア2人
合計2人

合計 27カ国 93人でした。

実際には記録に残していない人もいたり、仲良くなったオスピタレオ達もいるので、49日間で100人は越えていたと思います。友達100人できました。

皆本当に良い人達でした。一人一人との出会いが思い出深いものです。

巡礼生活でコミュニケーションに困ったことはありませんでした

巡礼生活でコミュニケーションに困ったことはありません。

と言うと、「語学をかじっているからじゃないの?」と思われるかもしれません。もちろん語学で繋がれた出会いも多くありました。ですが、言葉がほとんど通じていない人ともコミュニケーションは取れていました。

一番最初に友達になったイタリア人や韓国人の友達、スペイン人オスピタレオと楽しい思い出も作りましたが、共通言語でのコミュニケーションはありませんでした。向こうは日本語も英語も話せませんでしたし、僕は僕でイタリア語も韓国語も話せませんでした。

今思えばどうやって意思疎通していたのかはわかりませんが問題はありませんでした。想像力を働かせたり、ボディジェスチャーなどあらゆる手段を駆使していた気がします。

言葉が使えるとかよりも、思いやりとか相手のことを観察することの方が大切なのかもしれません。

逆に、日本にいると「言葉は通じるけど心が通じないこと」ばかりです。

アルベルゲは想いやりに溢れている + α

アルベルゲでは親切にされたことばかりでした。

食べ物を分けてくれる韓国人女性達がいたり、「君ここに寝なさい!」と言って自分の隣のベッドを勧めてくれた香港人親子がいたり、スペイン人のおじさん達が即席スペイン語レッスンをしてくれたり、心温まるエピソードばかりでした。

実際のアルベルゲ生活は、巡礼を始める前のイメージとは全く違ってすごくアットホームな雰囲気でした。人によると思いますが、アルベルゲを経験した僕はその後ホテル泊が寂しく感じるようになりました。誰かの気配を感じていることは、慣れてしまえばそちらの方が安心できることもあるようです。

もちろんオスピタレオ、オスピタレアの存在あってのアルベルゲです。

彼ら、彼女らのホスピタリティにはただただ敬服し感動することばかりでした。心を通わせた人たちもいました。

そんな素敵な出会いづくめのアルベルゲですが、イビキは別です。アルベルゲでは定期的に大きなイビキの持ち主に出会うことがあり、その際は長い夜を覚悟する必要があります。

僕は比較的いつでもどこでも眠れるタイプだったので寝不足で悩まされることはありませんでした。

イヤホンで音楽を聴いたり、耳栓を用意するのも1つの手かもしれません。

最後に

以上書いてきた通り、サンティアゴ巡礼では本当に多くの良い出会いに恵まれました。

「子供の頃のように、純粋な気持ちで誰かと友達になる」

社会に出て以降、そんなことからは長らく遠ざかっていた僕にとって、それはとても新鮮な体験でした。

あらゆるバックグランドを越えて損得勘定を抜きにして、ただ人としてあるがままの僕が、あるがままのその人と出会う。心で通じ合う。

歩けば歩くほど僕の心は開かれていくようでした。本来の僕は自分が思っている以上に明るいのかもしれないとか、自分は自分で思う以上に人のことが好きなんだと再認識できました。

僕の知らない僕との出会いも、良い出会いでした。

さあ、あなたのカミーノではどんな出会いが待ち受けているのでしょうか?

心を開いてみてください。カミーノはきっとあなたに素敵な出会いを与えてくれるでしょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

ブエン・カミーノ!

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