アイルランド留学③「Silence is nothing . But , blah blah blag is something . 」

ヴィア・フランチジェナ

 登校初日から続いていた風邪の症状は、だいぶ良くなってきている。今朝は6時前には起きて、少し勉強した。

 シャワーを浴びて朝食を食べると家を出発。それらはもう毎朝のルーティンとなっている。僕は朝の登校の時間帯が好きだ。新鮮な空気を吸いながら歩くのは気持ちが良いし、通勤ラッシュの人達に混じっていると僕もダブリンっ子の仲間入りができた気分になる。最近は満員のLUASにもだいぶ慣れてきた。

毎朝の朝食。ヌテラチョコは食パンの間にたっぷりと挟んである。

 朝の開校時間に合わせるように到着。”ほぼ”一番乗りだった。(どれだけ早く登校しても、いつもそこには僕より早い生徒達がいた)クラスにはまだ誰もいなかったが、すぐにフランソワがやって来た。

 今日の授業は本当にタフだった。僕はひたすらイジられ続けた。意見もなければ、発信する力もなく、議論する構えもない。そんな僕の弱い部分を徹底的に責められている気がした。英語力はこの際関係ない。なぜなら、僕のクラスメイト達は皆、僕と同じような語彙力だったからだ。彼ら彼女らと僕との大きな違いは、「手持ちのものを使って何とか自分の意見を伝えようとしているかどうか」だと思う。僕になかったのはそういうところだと痛感。

 日本の受け身の授業とは全く正反対の、議論中心の刺激的で攻撃的な授業。そこにComfort zone(安全地帯)などない…。僕の担任の先生は言った「Silence is nothing . But , blah blah blag is something(何でも良いから発言しなさい。黙ってたって何も起こらないよ)」そう言うだけあって、先生は常にマシンガントークだった。

 今日は授業でコテンパンにやられたので、結構凹んだ。けれどファティマとフランソワが学校帰りにご飯に誘ってくれたおかげで、僕はだいぶ救われた気持ちになった。二人とも良い心を持った、とても優しい人達だ。僕は本当に人に恵まれたと思う。

 そして戦いは続く…。

黄昏のスパイア。

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